剣道の理念
全日本剣道連盟は剣道の理念として、「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」と定めています。 これは剣道の目的は試合で勝つことではなく、稽古のなかで心身を鍛錬することによって、頑強な身体・健やかな心・崇高な精神などを養うことを表しています。
また剣道の心構えとして、「剣道を正しく真剣に学び、心身を錬磨して旺盛なる気力を養い、剣道の特性を通じて礼節をとうとび、信義を重んじ誠を尽して、常に自己の修養に努め、以って国家社会を愛して、広く人類の平和繁栄に寄与せんとするものである」と規定しています。これはつまり剣道は自身の人間形成だけではなく、社会的な人間形成という大きな最終目的を述べているのです。
ですから先ずは、「打って反省、打たれて感謝」「我以外皆師」という、人や結果に対して謙虚な気持ちになって、真っ直ぐな剣道に精進することが重要です。
そして練りに練って
- 相気
- 相打ち
- 相抜け
の不動心・事理一致の調和の世界に達すること、周囲に良い影響を与えられる人、模範となる人間を目指します。